BLUE HEART
走って、力強く俺の腕を引っ張るリーフ。
きっと、傍から見たら微笑ましい光景であろう。
そんなことを考えながら、リーフの後ろ姿を見つめた。
前よりも、伸びた髪は腰の辺りを舞っていた。
可憐で愛らしいその容姿。以前とは比べ物にならなかった。
『ナディっ、早く』
前のリーフの姿を思いだす前に、呼ばれてしまい記憶は薄れた。
折角、喉まででかかったというか。なんとなく、すっきりしなかった。