BLUE HEART


それは闇だった。

暗い、淡く白っぽいもやのかかった世界。


視界は狭く、果てしないかのような世界の端。


そんな世界で生きる俺達は同族だ。


結局は同じ穴のムジナなんだよ。


逃れることは出来ない。

キースからも、運命からも。


薄々とは感じていたアイツの気配を、言えない不安が背中を刺すように痛め付ける。



後ろを振り向けば、罪人の群れが成しているのだろうか。
悪臭で、時々ふらふらする。
現実にはありえないこと。
俺と地獄は近い場所に存在したのかもしれない。

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