First Love
「……」
ジョアン・ミハエル・ローランド。
俺はその名を持つ。
キーデガ国の司令塔である、
キーデガ王宮で、指令長を務めていた。
だが、今職場内では人が入り乱れ、
そして、会話で聞こえる、
アイ、
『人形』という単語で、
ある一人の幼馴染の女性を頭に浮かぶ。
俺の初恋の彼女だ…と。
「ジョアン指令長…汗がひどいです。」
気づけば、
仲間が額に浮かぶ脂汗を白いタオルで拭いていた。
「……ごめんな。」
「いえ…ジョアン指令長らしくないですよ?
アイ隊長はきっと無事です。」
「…そうだといいが。」