First Love
「確かに、
リアンは会議だけは私を秘密にするわね。
ありがと」
部屋を出て行く彼女。
私はただ見送るしかできなかった。
心を傷られていく気持ちだ。
悲しくて悲しくて…。
いっそ、告白してしまおうか。
でも、まだ好きだとは決まっていなかったし、
あの人みたく、私から離れていく気がした。
「……悲しいのか?」
監視役のタイアがいるのを忘れていた。
「……はい」
「俺も、あの女にばらしたい気持ちだが、
リアン様はそれを望んではいない」
「………」
「お前だけのリアン様だと思うなよ。
もっとも、『お前のものではない』だな」
分かってる。
でも、自分が一番わかってない、
と知った。
