SCANDAL××!!
「俺らが組んでたバンドは、ギターとボーカルは先輩だったから引退してて困ってたんだよな」
「そうだったんだ…」
「まぁ、残り一年もないけど、今から他の奴らと組んで他の曲やるより、カルテットできる方が楽しいしな」
興奮がちに話す矢野と、それに対して隣で頷く岩田。
二人ともすごくカルテットが好きなんだなぁ。
伝わってくる。
また、矢野曰く、引退した先輩は推薦で既に進学が決まっているために、たまに遊びに来るらしい。
初心者のわたしにギターを教えてくれるように頼んでくれるって、矢野が張り切っていた。
「…なぁ、俺、桜井の歌聞きてぇんだけど」
「あ、俺も!」
「え?!」
「よっしゃ、今日カラオケ行くぞ!」
さっきまで静かにしていた岩田の一言により、わたしたちは放課後にカラオケに行くことになってしまった。
つい、あんなこと言っちゃったけど、不安…
今まで成海さんにしか聞かせたことないわたしの歌。
成海さんはああ言ってくれたけど、本当にお世辞だけだったらどうしよう。
…心配しかない。