SCANDAL××!!
それから三ヶ月、わたしは引退した先輩からギターを借りて猛練習していた。
歌は岩田も矢野も認めてくれて嬉しかったけど、わたしはギターが下手すぎる事実が発覚したため、猛練習となっていた。
「リコ、帰らないの?」
「んー…ちょっとギター弾いてから帰るつもり」
「もうすぐテストだよ?
ちゃんと勉強してる?」
「…一応は」
由香に言われて思い出した。
そういえばテストは二週間後くらいだっけ。
高2の冬のテストがどれほど重大なものか、わたしは自覚していなかった。
「え、宏太も龍も帰るの?」
すっかり下の名前で呼ぶほど打ち解けた、バンド仲間の矢野 宏太と岩田 龍之介。
「これから塾」
「俺も図書館行こうかと思ってた、わりぃ」
「…そっか、テスト近いもんね」
今日は一人でギター練かぁ。
本当は家でやりたいところだけど、お母さんとお父さんにばれるといけないから、軽音部の部室で練習してから帰るのが日課となっていた。
親には学校で勉強してるって嘘までついている。
これで成績が下がっていたらなんて、冗談じゃない、か…
「待って。
やっぱりわたしも図書館行って勉強する」
「ギターはいいのか?」
「…いい!
成績落ちたらやばいもん」
しばらくお休みにしよう。