花とミツバチ

「相変わらずうるせーなー、藤田。…Bカップのくせに」

「……今度から田中さんの間違いは直さずに発注かけるので入荷ミスしたら取引先に謝り回ってくださいね」

「あーうそうそ！ごめんって！間違い正して頂けて有難いです！」



冷ややかに睨む私に田中さんはへこへこと頭を下げ、自分のデスクへ戻っていく。

それと入れ替わるように、背後からパシッと書類で頭を叩かれた。



「…？」

「相変わらずイライラしてるなぁ、藤田」

「梶原課長」



振り向けば笑いながら言う彼がおり、課長はその書類を数枚私へと手渡した。その笑顔は、いつもと変わらない笑み。