ミラ子の呟き。2014〜
さて、本題に戻しまして


毒っちへの作品ではあるけれど、実はベースになるきっかけがありまして。


それは年末年始、我が夫、雪雄の実家に帰省していた時のこと。


ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、雪雄は雪国出身です。


非常に雪深い、米どころ、と言えばどこか分かりますね。


でまぁ、滅多に帰省しないので帰省したとなると親戚が来たり、逆にお呼ばれに行ったりとある訳です。毎日ね。


ある時、家族四人、雪雄、私、息子二人で親戚のお家にお呼ばれに行っておりました。


姑は年末から連日の来客に疲れて家でミラ子家の愛犬と留守番してると。


それで一家四人でお邪魔して、散々ご馳走になり雪雄もたらふく飲まされそろそろ帰ろうかとなりました。


すぐ近くのお家なので徒歩です。


今年は暖冬で雪は例年より少ないです。でも道路脇にはたっぷり積もってますけどね。


足元滑ってはいけないとすっかりご機嫌さんの雪雄のすぐ後ろをミラ子が息子達の手を取り、それぞれと繋いでおりました。


所々、凍ってたりもするしミラ子下ばかり見てましたが、ふと何気に空を見上げたんです。


夜空を。


満天の星空でした。


冬の星座の代表、オリオン座も心なしか大きく見える。


うわぁ。


自然と声が出ました。


ミラ子、星とか月とか好きで作品とかにも月とか星とか出すこともあります。けれどここの所、ゆっくり空を見上げることも無かったので。


感動。


両方の手にそれぞれ繋いだ息子達にも言いました。空、見てと。


直ぐに分からなかった子供達もミラ子がお星様いっぱい出てるよと教えてやるとうわぁって喜びました。


ミラ子の知ってる限りの知識で星座を教え、そして言いました。


今日のこの夜の事、忘れないでって。


自分でも何故、そんな事を急に言おうと思ったのか分からないですけど、ただ大きくなってこうして、手を繋いで星空を見る事なんてなくなってもこの日の夜の事、覚えていて欲しいなって。


冬の空は冷たくて空気がピンっと張り詰める感じがあります。そしてとても空気が澄んでいる。


星が降ってきそうとはこんな状態だなと。





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