私と年上男とルームシェア




バイク音が聞こえてきた


出てきたのはヘルメットをかぶった亮太さん




「ほら、お前のだ」


ヘルメットを渡された


え…?

そんな私の表情を読み取った亮太さんは、早口でまくし立てた




「お互い遅刻しそうだから、マッハで行くんだよ…これで」


乗らなきゃ置いてくぞ、と付け足された




「乗ります、乗ります!」


ヘルメットを装着して、亮太さんの後ろに座る




「ちゃんと掴まってろよ」



「こう…?」


わき腹を掴んだ




「ちょっ、おい!俺はわき腹ダメなんだよ」



「じゃあ…こう?」


ガバッと腰に手を回した




「うっ…!お前すげえ力だな」


笑いながら亮太さんが言った


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