恋愛メンテナンス
としこの友人の「モモちゃん」ですが。
彼女にも、モデルとなる人物が居ます。自分の信念を貫こうと、しがらみを掻き分け、今、一瞬を、強く生き抜いている人物です。としこが「動」として自分の信念を貫くならば、モモちゃんは「静」として自分らしさを貫いています。

仮タイトルとして、そもそも「恋愛体質」と、付けていたのですが。
それで進めていくとあまりにも濃厚恋愛小説になってしまうため、色々模索して「恋愛で磨かれて輝かせる」としたなら、と浮かんだ言葉が「メンテナンス」でした。

「メンテナンス」とは「保守作業、保守管理」という意味です。その漢字を見てすぐに決めました。

「保たせる」「守る」それにより「磨かれる」「輝かせる」で、「心の闇を持った真っ黒な美空 としこ」を、「心の澄んだ真っ白な永田 輝」が「メンテナンス」をする。で、執筆を進めてきました。

そこで、どうメンテナンスをして行き、どう変化していくのか、ですが。

きっと、私が永田 輝と恋人で居たならば…、こうやって気持ちが変化していくのではないのかなぁと思い、素直に思ったまま描いていきました。

私のために、私だけを守ってくれる。
私のために、私だけに強く生きて行く術を教えてくれる。

「アホだなぁ、おまえ…」

そう苦笑いして、手を差し出してくれて、

「おいで…」

と、抱っこしてくれて胸の温かさを感じて、涙が止まり、怒りが鎮まる。

そして大きな手のひらで、

「よしよし…いい子だぁ…」

優しい笑顔を覗かせて、頭を撫でてくれる。

それをして貰いたいがために、毎日この人の側に居たいと思ったら、私はきっと結婚したい!と強く思うんだろうなぁって…(*^_^*)

そして、2人で過ごしたら毎日友達みたいに楽しくて。
時々父親のようにオッサンぶった言葉で説教されて。
兄から慰められるようにして、優しい言葉を掛けてもらう。

最後は、愛する人の胸の中で、楽しかった一日を振り返りながら眠りに付く。

その感情って、まさに幸せって事じゃないのかなぁと思うんです。

美空 としこには、これからもずっと永田 輝の側に居て、彼の良さを日々実体験していって貰いたくて、2人を結婚させました。

結婚で、幸せは求めてません!

子どもが嫌いだから、産みたくないんです!

素直になれません!

どうしても強がって、違う言葉を発してしまいます!

あなたを愛するがあまり、傷付けてばかりで、ごめんなさい!

だけど、私をメンテナンスしてくれる人は、この世でたった1人。

あなたしか居ないんです!

どうか、分かって下さい!

言葉とは裏腹な心を持っている、どうしようもない女の子が、ここに居る事を!

何となくでいいから、自分らしく、自分のためだけの、幸せが欲しいだけなんです!

という事で、ここで『恋愛メンテナンス』は終わらせて頂きます。

皆様、本当に有難うございました。


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