ま、まさかの⁉︎
キーンコーンカーンコーン…
よし!
授業頑張るぞー‼︎
教科書、ノート、下敷きに…
ふでば…
「えー⁉︎」
あ!やばい。
思わず声を出してしまった…
「どうした?ありさ。」
ザワザワ…
「ごめんなさい。先生…
ふでばこが無くてびっくりしてしまって…」
あー。
どうしよう…
めっちゃ周りから見られてるー。
はず。
ガタっ
ん?
「せんせーい!俺、このクラスの誰かさんが誰かさんのロッカーに隠してるの見ましたよー。」
ザワザワ…
「はい?」
「誰だ!
隠したやつは!」
名乗り出るわけないよー。
先生バカじゃん…
はぁ。
自分で探すか。
「後で、自分で探します。迷惑かけてすみませんでした。」
はぁー。
なんで、あたしがいちいち謝らなきゃダメなんだよー。泣
(さっき、先生にいってくれたのは、隣の席の少しチャラい…
佐々木はやと)
「ありさ。大丈夫か?ペン貸すけど。
使うか?」
はやとが私にかすなんて珍しい…
「あ。ありがとう…」
素直に借りるしかないな。
「ありさ。ごめんな。隠してるやつ見たときにそいつを、怒れなくて。」
はぁ?まって。
なんか、こいつ性格変わったか?
「あ。うん…大丈夫だよ!ありがと」
よし。
気を取り直して、ノートに書くか。
パラパラパラ…
カチカチ…
カキカキ…
「だから、aとbはこことここに…」
先生声でカッ。
はぁー。
40分後……
キーンコーンカーンコーン…
はぁー。やっと終わった!
あ。ぺン返さなきゃ。
「はやと!ありがと!以外に使いやすかった」
「おぅ!」
あ。てか、はやとと幼馴染みだったんだよねー。
今思い出した…
だから、あんな優しいのか。
あ。
うるさいモテモテさんの、とこに行かなきゃー。
ダラダラ
スタスタスタ…
ドンっ‼︎
「いった!」
「いってぇー」
やばい。
こいつ誰。
イケメンじゃん。
ん?
年上か?
「あ。すいませんでした!立てますか?」
フラッ
「おぅ。大丈夫だ。お前は?大丈夫か?俺、廊下走っちまった。
ごめんな。」
チャラいくせに謝んだな
「あ。はい!大丈夫です!でわ。」
ガシッ
「待て。」
これが出会いのはじまりだった…。