私は異世界の魔法使い?!


そう言って私の手をギュッと握り、もう一方の手で懐中時計の留め具を押した。


「少し眩しいだろうから、目はつぶってて」

「えっ?」


質問するより先に、突然光が視界いっぱいに広がった。

朝の光よりも眩しく、かつ、紫や青などの配色がマーブル模様に揺らめき、それらがノアの持つ懐中時計から放たれた。

あまりの眩しさに、ノアの手を強く握り締め、瞳を閉じたーー。





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