私は異世界の魔法使い?!
ふぅ、と溜め息ついた声が聞こえた。
ririaは困ったように眉間にシワを寄せ、肩を竦めている。
けど、それでも私は引かない。
ririaを真っすぐ見つめて、もう一度言った。
「どうしても行かなくちゃいけないの」
その言葉を受けて、ririaは私の腕から手を離した。
「……わかったわ、もうこれ以上理由は聞かない。聞いてもmia答える気はないんでしょう?」
私は返事の代わりに一度首を縦に振った。
「じゃあせめて今日だけでも安静にしてて。どうせすぐにって言っても準備はいるんだし、だから始めるのは明日から。それでいい?」
「……わかった。ありがとう」
そう言った後、私は再びベッドに寝かされた。