初恋の人へ。





いつの間にか午後の授業も終わり、放課後。



琉生くんと帰る約束をしていた。
想いを伝えるはずだった。



でも、もう伝えてはいけないんだ。


華音ちゃんという、彼女がいるから。




「沙良、一緒に・・・」



琉生くんの声がした。
でもその声は華音ちゃんの声に遮られて。


「琉生!せっかくだから今日は一緒に帰ろう?」

「ん、ああ・・・」



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