キミが泣くまで、そばにいる


「どうしたのこれ。知紗ちゃんから俺らにプレゼント?」

「いや、ちげーだろ。全部違う差出人だし」

 トワくんがメッセージカードをひらひら揺らして、凛々しい眉をひそめた。

「チーコ、これなに?」

「あーっと……実は取り巻きさんたちから渡してって頼まれて」

「うえ、まじかよ」

 トワくんの表情が苦いものに変わって、私は動きを止める。

「え、何かまずかった?」

「知紗ちゃん、次からは頼まれても断っていいからね」

 ダイチくんの眉が優しげに下がって、私は彼らが抱えるプレゼントに目を向ける。

「え……でも」

「もらっちゃうとキリがないからさ。中には高級腕時計とかよこす子もいるし」

「こ……高級腕時計?」

「何十万とかしそうなやつな。俺らホストじゃねーし、そんなんもらっても困るっつーか逆に恐いじゃん。タダより高いものはないし。だからプレゼント類は一切受け取らないことにしてんだよ」

「な、レオ」とトワくんが高槻くんの背中を叩いた。叩かれた当人は無言のまま頷く。

< 90 / 273 >

この作品をシェア

pagetop