キミが泣くまで、そばにいる
「どうしたのこれ。知紗ちゃんから俺らにプレゼント?」
「いや、ちげーだろ。全部違う差出人だし」
トワくんがメッセージカードをひらひら揺らして、凛々しい眉をひそめた。
「チーコ、これなに?」
「あーっと……実は取り巻きさんたちから渡してって頼まれて」
「うえ、まじかよ」
トワくんの表情が苦いものに変わって、私は動きを止める。
「え、何かまずかった?」
「知紗ちゃん、次からは頼まれても断っていいからね」
ダイチくんの眉が優しげに下がって、私は彼らが抱えるプレゼントに目を向ける。
「え……でも」
「もらっちゃうとキリがないからさ。中には高級腕時計とかよこす子もいるし」
「こ……高級腕時計?」
「何十万とかしそうなやつな。俺らホストじゃねーし、そんなんもらっても困るっつーか逆に恐いじゃん。タダより高いものはないし。だからプレゼント類は一切受け取らないことにしてんだよ」
「な、レオ」とトワくんが高槻くんの背中を叩いた。叩かれた当人は無言のまま頷く。