性別「少年」属性「乙女」
「でも、ボクは、まだ初恋もしたことなくて……」

「ずっと、気付かなかっただけだよ。まこちゃんが」

「……そう、なの?」



堀井が、うなずく。


ぜんぜん、気付かなかった。

でも、思い返すと、確かに堀井には、いつも自分の親しい友達のことばかり話していた。

堀井は、いつもボクの話を笑って聞いてくれるから、何でも、話しやすくて。



「だったら……これが、初恋、なのかな」

「そうだね」
< 21 / 525 >

この作品をシェア

pagetop