性別「少年」属性「乙女」
「みっちゃん……」

「まこちゃん。大事なのは、まこちゃんがどうしたいか、だよ。まこちゃん、いつも、自分がやりたいことより、他人がやりたいことを優先するけど、あんまりそうやってたら、自分が何をしたいのか、わかんなくなっちゃうよ?」


自分が、どうしたいか、なんて。
そんなの、ちゃんと考えたこと、なかった。


ボクは、どうしたいんだろう。
陸さんと、どうしたいんだろう。


いいとか、悪いとか。
正しいとか、間違ってるとか。
そういうの、全部なくしたら。


……そんなの、決まってる。


だって、ボクは、陸さんが好きなんだ。


「みっちゃん、ありがとう。ボク、考えてみるね。難しいけど、でも、ちゃんと考えてみる」


ボクが、ちょっと息を切らせながら言うと。
みっちゃんは、微笑んだ。


こんなこと言ったら、絶対みっちゃんに怒られるけど。
もしもお姉さんがいたら、こんな感じなのかな。
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