性別「少年」属性「乙女」
「……ん、マコ、ト……?」


あ。
陸さんが、目を覚まして、顔を上げる。

きっと、すごく疲れていたんだね。陸さん。


「ごめんなさい。起しちゃったね、陸さん」
「ごめん、俺が寝てちゃ、ダメだよな」


陸さんの手が、ボクの手から離れる。


「……祐介」


おじさんが、陸さんのことを、呼ぶ。
陸さんが、あわてて振り返った。


「……何しに来たんだよ、あんた」
「陸さん」


ダメだよ。
仲直りしてくれるって、約束だよ?

ボクは、陸さんの手をつかんだ。

陸さんが、ボクを振り返る。


「マコト、何かひどいことされなかったか?ごめん、ほんとに、俺眠っちゃってて」

「大丈夫だよ。おじさんは、ボクのこと心配してくれてた。なんにも、ひどいことなんてされてないよ」
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