性別「少年」属性「乙女」
陸さんは、ボクのことを、心配そうに見ている。
そんなに、心配しなくても大丈夫だよ、陸さん。
ボク、陸さんが側にいてくれたら、ほんとに大丈夫なんだ。

「……心配?」

陸さんが、胡散臭そうに、おじさんを見る。

ほんとに、仲直りしてくれるのかなぁ。


「こんな夜中に、忍び込むみたいに来て、信用できねぇよ」
「ねぇ、陸さん。お願いだから」


ケンカ、しないでよ。
おじさんだって、陸さんのこと、とっても大切に思っているのに。
どうして、伝わらないんだろう。

ホントは。
ボクがいなかったら、仲良く出来たんだよね。


ボクが、陸さんと一緒にいたいって、わがままだから。

陸さんと、会えてよかった、って思いたいけど。


……やっぱり、会わなければ、よかったのかな。
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