性別「少年」属性「乙女」
友人か、兄として。


どうしてだろう。
陸さんは、ボクのことを思って言ってくれているはずなのに。
なんで、ちょっと寂しい気持ちなんだろう。


……ボクが望んでいる、夢のはずなのに。


「そうか。……変わったな、祐介」
「なにがだよ」
「お前が、俺への当てつけで誠くんと付き合ったんじゃないなら、いい」
「そんなこと、するわけねーだろ」


陸さんと、おじさんの、笑う気配。


これが、夢じゃなかったら、いいのに。


そう思いながら、ボクは、眠りの中に意識を引っ張られた。
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