性別「少年」属性「乙女」
オサムは、ほんとうに、幸せそうだ。

俺と付き合っていたときは、こんなに屈託なく、笑ってはいなかったと思う。


「楽しそうだなー、オサムちゃん」

「恵美ちゃんは、その後彼氏はいないの?」

「なかなかねー。つい、弱気になっちゃって。でも、オサムちゃん見てたら、やっぱりあたしも幸せになりたくなっちゃったなー」


3人で、グラスをかるく、あわせる。

「何だったらさ、合コンでもする?さっきも言ったけど、僕の彼バイだから、バイでよかったら紹介してもらえるよ?」

「えー、さすがにもう、ノンケがいいなぁ」

「……悪かったな」

「あ、嫌味に聞こえちゃった?」


どう考えても嫌味だろうが。


思いながら、少し、気分が明るくなってきているのを、自覚する。
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