幻想
 「車内にはさ普段では滅多に見かけないような人と遭遇するじゃん。僕らも含め車内にいる人達が無数にきらめく星だとすると、今流れたアナウンスは、流星だね」
 青葉は目を輝かせた。
「それは、どういうこと?」
「い、意味わからなかった?」
 青葉は自信がないとどもる癖がある。しっかりしてるのかしてないのかわからないときもあるが、それが個性、だ。鳩葉は勝手に納得している。
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