Tea Time

これは無理矢理でもなく、強引でもないキスだというそのことが、俺を有頂天にさせていた。

彼女も嫌がってはいない。


だんだんとキスに溺れ始めた頃、彼女の手がおずおずと、俺のジャケットをつかんだ。


そのことに気づいた時、俺は舞い上がりそうになって、彼女を抱きしめる腕に力を込めた。
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