桜崋


ーーーフッーー

と黒ぱつの人が笑ったのだった

アタシもそれにつられてニコッと笑う

するとまた笑い返してきてくれた

「きゃぁぁぁぁーーーーー!!」

黒ぱつの人が笑うと歓声が一層おっきくなる


もしかしたら、雰囲気的にあの人が総長なのかな?

さっきまで焦っていた気持ちとは裏腹になぁんかドキドキワクワクするアタシだった

信号待ちが終わり車が進みだした

「あぁー!呉城[くれしろ]様ぁーー!」

あ、あの人呉城ってゆーのかな?


『ねぇねぇ?利玖』

「んー?」

『あの人達<桜華>の人達?』

「そーだ」

やっぱりそーだったんだ

『じゃあ、黒ぱつの人は呉城さんっていって、総長さん?』

「おぅ」

おぉぉーーー…

アタシ<桜華>の総長さんとニコニコしあってたんだ…

「呉城さんは同じ学校の3年。桜華の中ではタメは夜広、他は夜広さん」

『へぇーー…』


下の名前[夜広]ってゆーんだ…


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