おとななこども
「――ッ…」

そんなこと言われたら、どう返せばいいのかわからないじゃないの…。

あたしは深呼吸をするように息を吐いた後、
「と…当然のことじゃないですか。

部活も生徒会も、どちらもないがしろにしたくないですから」

プイッと会長から目をそらした。

目だけ動かして会長をチラリ。

ふん、どうよ。

心の中で勝ち誇った笑顔をした。

「平岡さんらしいですね」

会長がニッコリと笑って言った。

「はっ?」

思わず顔を動かして会長を見た。
< 98 / 343 >

この作品をシェア

pagetop