夜桜

彼女の言葉を封じ込めるように唇を重ねる。


「瀬上さんの方が、私より”役者”よね?」


「え?」


「なんか、ほとんど、だましうち」


「ちゃんと断ったよ」


「もうー」


笑って彼女がぽかんと僕をたたく。
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