先生の「特別」にしてくださいっ!
「で、2組、凛と私は、
"先生へのマル秘質問コーナー"
の担当になりましたー」

あっという間に決まって、解散になり、
クラスごとの話し合いになっていた。

「なんだ?そのコーナー」

「ええ?凛、知らないの?
結構、人気のコラムだよ?」

「すみません。」

学校だよりなんて、読んだことないし…

「皆、なんだかんだ先生好きなんだね。
でも、コラムを作るこっち側としては
ちょっと面倒なのです。」

「まあ、余るくらいだからね。」

「生徒がまだ知らないような秘密を、
インタビューすると決めた先生に、
聞かないと、いけないの。」

「ほう。なるほど。」

「で、毎月2人の先生に聞いてるんだけど、
私たちは誰に聞こう?
凛、仲良い先生いる?」

「仲良い先生かあ…」

とっさに何故か、
谷中先生が思い浮かんでしまった。

いやいやいや。

別に仲良くないし。

ちょっと同じアパートに住んでるだけだし。
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