先生の「特別」にしてくださいっ!
仕方ないから、待合室の椅子に座わる。

こういう時、
誰かが迎えに来てくれたらなあ…

≪困ったことがあれば、
迷わず俺に頼れ。≫

………

今日、土曜日だっけ。
家にいるよなあ………

いや、絶対ダメだ。
多分、助けてくれるけど、
絶対に怒る。
そんな迷惑もかけたくないし。

なんて、思っていたんだけど…

「滝野!!」

「え…?先生!?」

なぜ貴方は、
こんなにもグッドタイミングに
現れるのか。

「よかった…!ようやくみつけた!」

え?
みつけた?
探してたの?
私を?

ていうか先生は、
なんでここにいるの?

今日は、休みのはずなのに、
なんで私を探していたの?

という私の疑問は、
先生の手が私の額に触れた瞬間、
吹っ飛んだ。

ああ…
先生は私を心配して、
探してくれたんだ。
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