先生の「特別」にしてくださいっ!
「ご迷惑…おかけしました…」

少しは呼吸が楽になったからそう言うと、
額に手をあてられた。

「無理しないで下さい。」

興奮したから、熱が上がっただろうか。
剛先生は顔をしかめた。

「すみません…」

「お水、飲みますか?」

喉がカラカラだから、ちょっと飲みたい。

「飲みたいです。」

ってここ、私の部屋じゃん!
そのくらい自分でやるわ!

と思って起き上がったら、

「ちょ…何してるんですか!?
寝ててください。」

怒られた。

「でも、私の部屋ですし…」

「コップの場所くらい何となくわかります!」

この男は、
女子高生の部屋を勝手に探索することに、
何の抵抗もないのだろうか?

やってもらってる私が
言えることじゃないんだけど…
からかってみたくなる。

「私、食器棚に下着とかしまいますよ?」

「ええ!?え…えと…!!」

凄い焦ってて面白い。

「冗談です。」
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