先生の「特別」にしてくださいっ!
「はぁー?料理部ー?」

「う、うん。
花嫁修業だと思って。」

何言ってんだ?私は。

「あの部って週1だっけ?
よっしゃ、私も入る!」

「はぃー?」

右京さんばりに言ってしまった…
ってじゃなくて、
なんだ?この展開は?

「まだ仮入期間でしょ?
部活、何曜日よ?」

「水曜日…らしい。」

あたりまえだけど、
私も行ったことない。

「でも彩音は、
合唱部、どうするの?」

「いや、私、
あくまでも、伴奏担当であって、
正式部員というわけじゃないし。」

「あ、たしかに。」


体が弱いから、毎回は部活に来られない。
と、もじもじしていた一年前の彩音に、

来られる時だけでいい。
大会はアカペラ曲を歌うし、
学内コンサートで伴奏が必要なときだけ、
来てくれればいいよ。

と言って誘ったんだった。
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