\続★浮気不良彼氏★FINAL!/
「手術は……………。」
医師の男はそこで開いていた口を閉じた。
目の前の男はただ無表情でいる。
何も感じ取れない。
しかし、その続きを問い詰める勇気も俺にはない。
父「………正直に言って良い。」
ドンと構え、ハッキリ言う親父さんに
俺は驚き肝が据わっているなと感じた。
「成功はしました。しかし―――目を覚ますかはわかりません。」
玲華「それって…どういうことだよ。」
「………もしかしたら、このまま目を覚ますことがないというのもあり得ます――」
俺はそれを聞いた瞬間
背筋が凍りつき感情など
何も湧き上がって来なかった。
父「所謂、植物状態ってことですよね。」
「……はい。一命を取り留めた状態です。」
父「………わかりました。ありがとうございます。」
俺も続き、医師に向かって
頭を下げた。