透明な恋
出会い
  放課後、私は一人暗い教室にいた。
「もう、美佳ぁ。委員会遅すぎぃ。いつまで待たせるんだか。」
軽く溜息ばっかりしてる私。
 仕方がなく夕焼けに染まる外をみていた。


 んん・・・・?誰かいるよ。しらない人・・・。

 うわあよく見るとカッコいい。
ドコ高だろお。でも、なんでここにいるんだろう。まぁ誰かの友達かなんかかな。
あれれ・・・・でも一人・・・?


 ガラガラ・・・
「なぁにたそがれてんのょ。」
ドアのところには、委員会が終わった美佳がいた。

 「うわぁビックリしたぁ・・・・美佳。遅いし、てゆうか外にイケメンが・・・。」
そう、言って外を指さした。しかし、誰もいなかった。

 「・・・いた・・・はずなのに・・・。」
 「なに、言ってんのよ。いないし、てか、舞さぁ夢みてないで彼氏みつけてよ。ほんと、こっちが心配で夜も寝れないよ。」
 なんだか、おかしくなってきて二人とも笑っていた・・・
そうして、いつものようにじゃれあいながら語っていた・・・。

 「もう、こんな時間・・・。早く帰んなきゃっ。」

 「うん、そだね。帰ろっか。」

内心二人共帰りたくはなかったけど・・・もう外は真っ暗だし高校に入学したっばかりなので、1年から早々放課後怒られるのはいやだった。

  「でもさぁ、舞・・・本気で男探しなよ。もう、高校生だし、ねっ。」
 実際こんな大口ゆってる美佳だけど、すっらとした体、綺麗な顔の持ち主なので彼氏はいるらし。だからくちごたえできず・・・・恋バナの時はうん、うんゆっている。

  「うん・・・一応探してるつもりなんだけど、なぁ。まぁ今度紹介してよ。」

  「まあいいわよ。いい男探してあ・げ・る。」

  「ありがとーーーーー楽しみにしてるよぉ。」

私はそう言ったものの心の中では、またあのイケメンに会いたいと小さな夢を抱いていた・・・。
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