My Precious ~愛する人よ~ Ⅱ



「レイア」



そんな彼女の名を優しく呼ぶと

不安気な顔で俺を見上げる彼女



美しいターコイズの瞳が潤んだまま、俺を見つめている

その瞳の中に、自分の微笑む顔が映っている




「これは、俺が自分で決めた事だ」

「――でも…」

「俺は後悔はしていない―――少しもね」



ユラユラと揺らめく彼女の瞳を見ながら

その頬を指の背で撫でる


すると、真珠の様な肌が赤みを帯びて

火照りだす



そんな小さな変化さえも

愛おしくて、堪らない


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