LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
 しばらくして彼女が目覚めると、そこは清潔感あふれる白い天井の部屋で寝かされていることに気が付く。

「深空」

 彼女を呼び掛ける雄二の顔は曇っていた。

「大丈夫か」

 彼は深空の頬や額に触れて、心配した顔を向けていた。

「…ここは、病院?」

 小さな声で深空が尋ねると、雄二はうなずいた。

「…そっか」

 恐る恐る、深空は雄二の顔を見つめた。

「…お腹の子は、無事だそうだ」

 雄二はぽつりと言った。

 それを聞いた瞬間、深空の目は見開き、溢れ出した涙が今にも流れ落ちそうになった。布団の中の手は、思わずお腹に触れていた。

「なんで黙ってたんだよ」

「……」

 深空は雄二から逃れるように寝返りをうち、背を向ける。

「深空」

 雄二は深空の肩に触れた。すると深空は、それを拒絶するかのように払いのけ、肩を震わせていた。

「…死ねばよかったのに」

「何言ってるん…」

 貧血で倒れたくらいで子供が死ぬか、と言わんばかりに雄二は眉をひそめる。
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