LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
「誰の子か解らない…」

 深空はつぶやくように、小さな声で言う。それを聞いた雄二の動きが、ピタリと止まる。

「今、何て…」

「誰の子か解らないって言ってるの…!!」

 悲鳴にも似たその悲痛な声は、病室中に響き渡っていた。雄二は、不意に以前深空の顔にあったあの痣を思い出す。

「お前、まさかあの時の痣は…っ」

 身を乗り出し、雄二は深空の肩を乱暴に掴んだ。そんな彼の顔を直視できず、深空は俯いてしまう。

「元カレだよ。別れの理由に納得できないとか言い出して…」

 深空は小さくため息を吐いた。

「…確かに殴られて乱暴されたけど、それが原因で妊娠したかどうかは… 判ら
ない。だって…」

「俺ともしてたから… か?」

 雄二がそう尋ねると、深空はうなずいた。

「…そうか」

 険しい顔をして、雄二はベッドサイドのパイプ椅子に腰を下ろした。

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