計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー
「ごめんなさい、
話は合いそうになさそうなので」
「何それ、まだ一言も話してないのに」
会いたくなかった、一人だからだよ!
だってだって…。
消したい過去の登場人物だったんだから。
きちりとした清楚な格好で、
女の子たちは好きだよ。
でも、誠人って人は
私を高校のときに苛めた一人だったの。
相手は気付いていないようだけど、
忘れたとは言わせないわ。
面倒なことは好きじゃないから、
今夜だけの付き合いだもの、
我慢するだけ。