ガラスの林檎(磨けば光る・・ガラスのような君へ)
始めてのデートから一週間が経った
あれから毎日かかさずTELをしている

今日何があったとか…
友達がバイト休んだとか…
今何してる?とか…

毎日他愛もない話をしてはお互い電話の最後は(おやすみ)の4文字

実際向こうは分からないが、僕はすぐに眠りにつく事は出来なかった
次に会える日を考えると、やたらテンションがあがっていた


寝れない夜は、音楽をかけて豆電球をつけながら天井を見上げる
別に意味はないけど、誰かに包まれてるような感覚になれたから

そして、週末がやってきた
今日はカナとは会えなかった
そうなぜなら、僕がバイトを始める日であった

12月15日がカナの誕生日


いつも、カナは
[いっつもクリスマスと誕生日一緒だったんだ]
そう僕に話していた
僕はカナの誕生日に何かあげようとお金を貯める事にした

っとはいっても学生のバイトはたかがしれてる
がんばって稼いで10万ほどであった

僕は指輪をあげようと決めていた
ずっと使えて、離れていても身についている物だから

そして何日もカナに内緒で街中を探し回った

もちろん、彼女の好みは分からない

店員さんに聞いたりもした

付き合い始めて1ヶ月が経った
季節はすっかり紅葉の季節になり色とりどりの色彩に目を奪われた

そしてついに誕生日まで約1ヵ月後に迫った。



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