青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。


「……これからも、友達でいてくれる?」


……それ、あたしの台詞だよ。

なんで全部、もってっちゃうの。

あたし、超カッコ悪いんじゃんかー…


「当たり前、でしょ」


涙目でキッと睨むと、トモは嬉しそうに笑う。

彼を見上げた視界の端で、青空が見えた。

……白い白い雲が、流れる。

一年前もここで見た、光景だけど。


あたしの心はたぶん、少しだけあの頃より違ってる。




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