神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~


四郎くんが杖を振ると、帯は広がり、たちまち生徒たちを覆い尽くす。


その光景に見とれてしまいそうになり、我に返った。


消えて、と必死に願う。


すると、帯の中で苦しそうにしていた生徒たちから、次々に黒い羽根の妖気が抜けていった。


「……消滅せよ」


四郎くんが言うと、光の帯がはじける。


それは金色のシャワーのように、あたしたちの上に降り注いだ。


「きれい……」


金色の中に、玉虫色に光る粒が混じる。


あれはきっと、あたしの力。


四郎くんを見上げると、彼はあたしを見下ろし、優しげに微笑んでくれた。


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