神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
「じゃあ、俺のクラスの生徒じゃないか」
「えっ……」
「俺は、中村先生の産休の代理だ」
そういえば中村っち、もうすぐ産休に入るんだっけ。
ということは、この人は新しいあたしの担任?
ぱっと顔を上げると、あたしは言葉を失った。
陶器のようななめらかな肌に、つややかな漆黒の髪。
長いまつげの下の、南国の海を思わせるブルーの瞳。
日本人離れした彫りの深さだけど、決して濃すぎるわけじゃない、均整のとれた顔立ち。
生きている人間で、こんな見た目をした人を、あたしは一人しか知らない。
「四郎……くん」
喉から出た声がかすれた。
「あの、あたしのこと……覚えてませんか?」
心臓が、痛いくらいに激しく鳴る。
もしかして。
ううん、もしかしなくてもこの人は……。
けれど先生は、眉をひそめて首をかしげる。
「どこかで、会ったか?」
違うの?四郎くんじゃないの?
こんなに似てるのに。
あたしは持っていたロザリオを、彼の顔の前に突き出す。