イジワルなキミの隣で

鋭くて冷たいその瞳にハッとした。


心が悲鳴を上げる。


さっきとは比べ物にならないくらい胸が苦しくて。


深いところがズキズキ痛む。


光流先輩にそんな目を向けさせている自分が情けなくて。


ああ、これでまた嫌われたなって……。



そう思うと


もう


泣いてしまいそうだった。



その視線に耐え切れなくて俯く。



もう見れない。



「……っ」



喉の奥が熱くなって声が詰まる。


一言でも何か言うと、涙が零れてしまいそうだった。