イジワルなキミの隣で
それでも一緒にいるということは、仲は悪くないんだと思う。
にしても
ウサギ先輩は本当に子どもみたい。
可愛いからいいけど、なんだか弟キャラだよね。
先輩っていう感じがしない。
「あ、そうだ‼︎」
突然ピタッと止まって、ガバッと起き上がった先輩の目はキラキラして何かを企んでいる様子。
「なんだよ?」
それを面倒くさそうに佐伯先輩が見つめる。
「昨日姉ちゃんと母さんが大量に肉を買い込んで来てさ。食べきれないから今日航希んち持って行くよ。焼肉パーティーしよ」
「はぁ?ムリに決まってっ」
「いいですねっ」