イジワルなキミの隣で


「1人、なのか……肉、食いたいんだ?」



「えっ⁉︎いや、あはは、はいっ」



なぜか真剣な顔で見られて、ウソが付けなかった。



そしてバカ正直に言ってしまった。



「仕方ねえ。なら今日の放課後俺んちでするか」



クスッと笑いながら言われて、その顔に少しドキッとした。



「わー、マジで?楽しみだなー。やっぱ萌絵ちゃんが言うと説得力あるね。航希がすんなり認めるなんて」



ウサギ先輩が嬉しそうに笑う。


わー、やった。

焼肉、焼肉。



「嬉しそうだな」



にやける私に佐伯先輩はさらに目を細めた。


< 232 / 420 >

この作品をシェア

pagetop