イジワルなキミの隣で
「光流とは本当にそんなんじゃないの」
空いていたベンチに腰掛けた智沙。
その目はどこか遠くを見つめていた。
「2人でいても全然そんな雰囲気にならないし。家にだってよく行くけど、最近じゃ部屋に入れてくれなくてリビングで話すだけなの」
「なんだよ。結局ヤリたいのはお前の方かよ」
バシッ
「いって。叩くなよ」
「航希が変なこと言うからでしょ!」
「本当のことだろ?」
「ストレートに言うのはやめて」