イジワルなキミの隣で


「光流、先輩……」



どうして


ここに……?



だけど



先輩は私を見て少しだけ目を見開いた後、入って来ようとはせずにそのまま出て行こうとした。



「待って下さい!」



悲しげなその瞳。


今にも泣き出してしまいそうなその横顔。


それを見て


やっぱりウワサは本当なのかなって。



「ここに用事があるんですよね?私が出て行きますから……先輩はいて下さい」



光流先輩がここに来た理由。



それは多分


私と同じ。


< 288 / 420 >

この作品をシェア

pagetop