イジワルなキミの隣で


今日はバイトが佐伯先輩と一緒じゃなくて良かった。


一緒だったらかなり気まずいもんね。


逃げちゃったし。


はぁ。



「なに暗い顔してんだよ?」



着替えてホールに出た途端、キッチンにいた瀬名君が声をかけて来た。



「私、そんな顔してる?」



「わかりやすすぎだから」



瀬名君は苦笑いをして心配そうに覗き込んで来た。



「俺で良かったら話ぐらい聞くから何でも言えよ」


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