イジワルなキミの隣で


きっと顔も真っ赤だ。



「他の誰を好きでもって……前から言ってんだろ?智沙しか目に入らないって」



ううっ。



「で、でもっ……萌絵ちゃんと会ってたくせに」



すごく嬉しいことを言われてるのに、こんなことしか言えない自分は本当に可愛くない。



「あれはケジメを付けようと思って」



「ケジメ?」



「男としてのケジメ」



「じゃあなんで部屋に入れてくれなくなったの?そっけないし、外でしか会ってくれなかったよね」



この際思ってたことを全部吐き出そう。



「そんなの決まってんだろ?」



え?



「自分を抑えられる自信がなかったんだよ」



…………


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