イジワルなキミの隣で


ど、どうしたらいいんだろう……。


何を言っても慰めにならないってことを


一番良く知ってるのは私だ。



だからこそ何も言えない。


言えるわけがなかった。



「言えて良かった」



ゆっくり立ち上がった瀬名君の顔は寂し気で


胸がギュッと締め付けられる。



ごめんね……。


ごめんなさい。


そんな顔をさせてるのは私だね。



「そんな顔するなよ。余計辛くなるだろ?」



「ご、ごめん」



「俺の為にそこまで心を痛める必要ないから」



…………


< 399 / 420 >

この作品をシェア

pagetop