イジワルなキミの隣で


まだかまだかとチャイムが鳴るのを待ちわびる。



そわそわして落ち着かない。



時計をチラチラ見ているけど、さっきから全然時間が進んでない。



「服部〜、さっきから時計見過ぎだぞ〜。先生の授業がそんなにつまんないか?」



げげっ。


どうやら先生にばれてたみたい。


周りのクラスメイト達は私を見てクスクス笑ってる。



「行きたいところがあるので早く終わらないかな〜と思ったんです」



またしても私の言葉にドッと笑いが起こった。



「うーん、バカ正直でよろしい。仕方ない。服部に免じて今日は早めに終わってやるよ」



先生の言葉にみんなが歓喜の声を上げる。


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