イジワルなキミの隣で


さっきと同じように口元を緩めてクスッと笑うその横顔。


だけどさっきと違うのは


その中に冷たさや軽蔑の眼差しは含まれていないってこと。



「あれは好きの裏返しってやつ?彼女いたらお前にキスなんかしねぇし」



プイとそっぽを向く佐伯先輩。


だけど



「耳まで真っ赤ですよ?」



なんだか可愛く見えて


胸の奥がキュンと疼く。



ダメだ。


好き過ぎる。



「う、うるせえよ」



「先輩!」



「黙れ」



「佐伯先輩!」



立ち上がって反対側に回り込む。


先輩の顔は予想通り真っ赤だった。


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